【兵庫県丹波市、北畠授】第25回全国高校女子硬式野球選手権大会第3日は26日、ブルーベリースタジアム丹波などでトーナメント2回戦7試合が行われた。駒大苫小牧は2―3で神村学園(鹿児島)に惜敗。京都両洋(京都)、履正社(大阪)などが3回戦に駒を進めた。
▽2回戦(ブルーベリースタジアム丹波)
駒大苫小牧
1010000―2
001020X―3
神村学園
(駒)野呂、金高、吹越―勝俣
(神)柴田―吉富
?金田(駒)
?野呂、八木(駒)黒木(神)
駒大苫は一回に野呂、三回に嵯城の適時打で2点を先行。先発した野呂は四回まで2安打1失点の力投を見せていたが、五回に自身の失策などで逆転を許した。
― 守備乱れ、勝機逃す
一回先頭の金田(2年)が中堅手の頭上を高々と越える三塁打。鈴木(1年)が四球を選び一、三塁となって、野呂(2年)が左翼線に痛烈な適時二塁打。春夏通算9度の日本一を誇る神村学園に、強烈な先制パンチを食らわせた。
ただ二、三塁となってから後続が振るわず1点止まり。二回には先頭の八木(2年)が二塁打で出塁も無得点。三回にようやく追加点を奪ったが、その後は好機を生かせなかった。「つなぐバッティングが徹底できなかった」と藤井主将。
攻め切れないうちに流れは相手に傾いた。「覚悟はしていた」(茶木監督)。1回戦と同様、守備での踏ん張りを期待したが、失策などが絡んだ五回の2失点が痛かった。
選抜大会(3月、埼玉県)に続いて、またしても全国舞台での連勝はかなわなかった。藤井主将は「大事なところで日ごろやってきたことを出せない弱さがある。もっとチームが一つになって戦えるようにならないと」と厳しい表情を浮かべた。
一方で茶木監督は「今持っている能力は出し切れていた」と評価する。特に打線は2試合平均でチーム打率3割4分と活発。つながりが出るようになれば、より脅威になることは間違いない。
投手陣は2試合で好リリーフした吹越など1年生が、全国のマウンドで物おじせず実力を発揮した。「2年生がもっと奮起してほしい」と茶木監督の期待は大きい。神村学園戦で先発した野呂は「もっと制球力やリズムを意識して、チームが勢いに乗れるピッチングを目指したい」と意気込んでいた。
駒大苫小牧 打安点
(9)金田 420
(6)5鈴木 310
(1)6野呂 311
(2)勝俣 300
(3)嵯城 311
(4)藤井 200
(5)八木 210
1 金高 000
H 會田 100
1 吹越 000
(7)小坂 110
H 大上 100
(8)宮崎 100
H 千葉 110
R 中尾 000
2582
振球犠盗残失
332072
投手 回 安 責
野呂 42/3 4 2
金高 1/3 0 0
吹越 1 0 0
神村学園 打安点
(4)吉見 200
(7)黒木 420
(9)猪股 310
(5)中村 100
D 中山 311
(6)荒川 300
(8)山田 100
(3)佐伯 200
(2)吉富 200
2141
振球犠盗残失
171271
投手 回 安 責
柴田 7 8 2