24日から兵庫県丹波市などで行われる第25回全国高校女子硬式野球選手権大会に、駒大苫小牧高女子硬式野球部が出場する。駒大苫は24日の1回戦(春日スタジアム、午後0時半)で京都明徳(京都)と対戦する。
同大会は昨年、新型コロナウイルスの感染拡大により中止された。創部2年目の駒大苫1、2年生41人にとっては初挑戦の大会。40チームが出場し、トーナメント戦が行われる。
勝俣音々美(2年)は捕手で4番の要を務める。「打てなくても必ず調子は上がっていく」との茶木圭介監督の言葉を信じて練習に打ち込んできた。「プレッシャーはあるけど、任された役割をしっかり果たしたい」と冷静だ。
外野手の金田涼々(2年)は最近の試合で1番の起用が目立つ。「出塁率を意識するようになった」と金田。「ファーストストライクを積極的に狙って出塁できれば」と抱負。
1年生もチーム内の激しい競争で結果を残している。投手の鈴木志織もその一人。ストレートとカーブを使い分ける高い制球力が武器だ。「とにかく捕手の構えた所に投げ込んでいる。選手権では力を最大限発揮したい」と意気込む。
遊撃手と投手を務める渡辺美羽(1年)も攻守での活躍が期待される。守備は基礎から学び直した。硬球の怖さはあるが「逃げずに正面から捕りにいくことを心掛けている」。
大会はつかさグループいちじま球場など2会場。決勝は大会史上初めて、阪神甲子園球場で行われる。高校野球の聖地での決戦だ。内野手の藤井華子主将(2年)は「驚きとうれしさがある。南北海道大会で敗れた男子の分も背負って甲子園を目指す」と力を込めた。
準公式戦や紅白戦などを重ねる中でチームの完成度は高まってきた。茶木監督は「投打でいいところまで仕上がっている。上を見過ぎずに一戦必勝で戦いたい」と引き締めた。