アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道が5日、本拠地の白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=で氷上練習を開始した。4月のクラブ化によるロゴやユニホームの一新に合わせ各種防具の配色も様変わり。新チームの船出を鮮明に印象付けた。練習後、報道陣のインタビューに応じたDF橋本僚主将(28)は「みんな笑顔で楽しく練習ができた。さまざまな変化に気持ちも新たになった」と語った。
レッドイーグルスの名を体現したような赤色の一団が、リンクをまぶしく彩った。所属選手25人はチームの各種マークが中央に大きく印刷された赤、黒、灰色の練習着をまといパスやシュートなどの基礎メニューや、リンク3分の1を使用した2対2のミニゲームに汗を流した。
王子時代は主に紺色のヘルメットとパンツを着用していた。今季はヘルメットが赤色になった他、パンツはユニホームに合わせてホーム時は黒色、アウェー時は赤色。グローブも赤色に統一した。菅原宣宏監督(46)は「見た目の雰囲気ががらっと変わって、新しいチームになった実感がより湧いた」と笑顔を見せた。
王子時代を含めて7季ぶりにオール日本人で挑む今季は栃木日光アイスバックスからFW彦坂優(26)、ひがし北海道クレインズからFW入倉大雅(24)の両若手有望株が加入。「2人とも昔から居たと思えるくらい、すでにチームに溶け込んでいる」と橋本主将。
7月中は氷上、陸上の両トレーニングを並行させ、長いシーズンを戦い抜く屈強な体をつくっていく。8月以降はプレシーズンマッチ(同月中旬予定)、アジアリーグ加盟の国内5チームによるジャパンカップ(9月11日開幕)に向け、実戦的な練習へと移行していく構え。菅原監督は「昨シーズンの成績に関わらず、全員が横一線の状態。自分のポジションを獲得するために競争してほしい」と期待する。
橋本主将は「ジャパンカップや全日本選手権の日程も決まり、あとはそこに向けてしっかり準備していくだけ。優勝目指して頑張りたい」と力を込めた。