ひだか東農協(本所・浦河)が運営する浦河、様似両町にあるイチゴ共同選果場が、本格稼働している。今年のイチゴの生育は生産者の栽培管理が完璧で「品質・量的にも順調」(同農協)という。共同選果は11月末まで続く。
両町の夏秋採りイチゴは、ケーキなど加工用の「すずあかね」を主としており、日本一の生産量を誇る。
浦河町では2014年、町堺町東1に「いちご共同選果場」を開設。その後のイチゴ増産で、選果処理能力が限界に来たため17年秋、様似町緑町の農協様似事業所内に「様似いちご共同選果場」を新設し、2施設で稼働している。
「すずあかね」の20年度の販売額は2町47戸で約4億6358万円だった。今年は43戸で、栽培面積は前年から8%減の6万4652平方メートルに縮小し、生産量は3%増の218・3トン(前年実績212・1トン)、販売額は1%増の4億7034万円(同4億6358万円)で計画している。
2施設の共同選果は11月末まで続き、7月中旬~8月と単価が上昇する9月中旬ごろに選果のピークを迎える。