2016年7月にむかわ町で創業した。長野県産のそば粉を取り寄せて作った甘みと香りが豊かな自家製麺を提供する。粗びきで引いた粉を混ぜ合わせ、甘みと香りの良さを一層引き立てているという。
メニューの中でも1番人気は、冷たいそばとさくさくのゴボウの天ぷらを掛け合わせた「ごぼう天ざるそば」(840円)。ごぼう天は、十勝産のゴボウを専用のピーラーで薄く長めに削って天ぷらにしている独特な一品で、目を奪われる。店長の苫米地英則さん(40)は、「見た目はもちろん、薄過ぎず、でも厚過ぎず、形にした時にゴボウのよい香りを感じられるのが特徴です」と言う。
化学的なものを極力使わず、素材の良さを生かして調理している。特にこの1年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ、「お客さんの健康面を意識したメニューづくりも考えてきた」と話す。その一つが恵庭市牧場のエコロジーテーマガーデン「えこりん村」の雪国放牧豚を使った温かい「ぶた肉そば」(890円)という。
席には、メニューと一緒に、体に良い食材を使って作っていることを説明したパンフレットも置いており、「お客さんが元気でないと、お店にも来てもらえない。お客さん自身が栄養や健康を意識するきっかけになれば」とアピールしている。
むかわ町文京3の75の2。営業時間は昼の部が午前11時~午後3時(午後2時30分ラストオーダー)。夜の部が午後5~8時30分(同8時ラストオーダー)で、現在は午後5~8時(同7時30分ラストオーダー)。水曜定休。電話0145(42)3921。