道と札幌市などは2日、新型コロナウイルスの感染者を新たに317人確認し、10人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数が300人を上回るのは、5月29日（442人）以来4日ぶり。日別の死者数の2桁台は8日連続。道内の死者の累計は1138人、感染者は延べ3万8530人（実人数3万8445人）となった。

　死亡を確認したのは、札幌市が9人（40代男性、70代女性3人、80代女性3人、90代女性2人）、道が居住地非公表の1人（年代・性別非公表）。新規感染者のうち約3割の95人の感染経路が不明。

　道は100人の感染を確認。内訳は、苫小牧市1人（40代男性）を含む胆振管内28人（室蘭市4人など）のほか、石狩管内32人（千歳市4人、恵庭市1人など）、十勝管内15人、空知管内7人、後志管内5人、オホーツク管内4人、釧路、宗谷両管内各3人、渡島、上川、根室3管内各1人。クラスター（感染者集団）は、室蘭市の室蘭中島幼稚園（園児ら6人）、江別市のとわの森三愛高校（生徒11人）など計4件発生した。既存クラスターでは、胆振管内の障害者支援施設で20人増の計59人に感染が拡大した。

　札幌市は201人の感染を確認。札幌白石高校（白石区、生徒5人）など3件のクラスターが発生した。旭川市は9人、小樽市は4人、函館市は3人の感染を確認した。

　また、道などは、変異株疑いの感染者を新たに76人確認したと発表。道内の変異株陽性者は確定済みを含め計7239人となった。

　道内で治療を終えて回復したのは3万401人。2日現在の患者数は6991人で、重症は前日から5人減の51人。1日時点の入院患者の病床利用数は、前日から54床減の1059床。軽症者向けの宿泊療養施設への入所日調整中で、自宅待機しているのは3664人。自宅・施設療養者は2269人となっている。