王子イーグルス 武修館出身3選手 母校日本一に刺激 来月再開、IHジャパンカップへ闘志

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2021年1月30日
武修館高の優勝を伝える本紙記事を手に笑顔の(左から)中島、磯部、柴田

  アイスホッケーアジアリーグの王子イーグルスに所属するFW中島彰吾(27)、柴田嗣斗(24)、GK磯部裕次郎(23)の武修館高校=釧路市=出身3選手が、長野県開催された第70回全国高校総合体育大会アイスホッケー競技(25日まで)で5年ぶり4回目の母校優勝に大喜びした。後輩たちの躍進に刺激を受け、2月中旬から再開予定のジャパンカップに向けて闘志を高めている。

   「自分たちの代以来の優勝。すごくうれしい」と顔をほころばせたのは、昨年4月に王子へ加入したルーキー磯部だ。自身は2016年に岩手県開催された第65回大会の優勝メンバー。現在チームメートのFW中屋敷侑史(23)が主将を務めていた釧路江南を1回戦で下すと、3回戦以降は埼玉栄、白樺学園、駒大苫小牧と相次ぐ強豪に競り勝った。

   今大会を制した母校も3回戦の清水をはじめ、準決勝で駒大苫小牧、決勝では白樺学園と難敵を下してきた。「僕たちの代と状況がかぶる部分はある。道内のライバルをすべて倒して日本一になってくれた」と功績をたたえ、「ここから高校ホッケー界のトップを走り続けてほしい」とエールを送る。

   柴田は高校2年生だった14年の第63回大会(青森県)3位が最高。副主将として挑んだ翌年の第64回大会(苫小牧)では、入倉大雅(ひがし北海道クレインズ)が主将を務めていて全道大会では3―0と快勝した駒大苫小牧と3回戦で当たり、3点リードから延長の末3―4で逆転負けを喫した。「駒沢の圧力は本当にすごかった」と振り返る。

   5歳上の兄北斗が武修館だったこともあり、自身も同じ道に進んだ。恩師の角橋裕樹監督には「技術以上に試合に向けた気持ちの持っていき方など精神面の部分をたくさん教わった」と感謝。「自分ももっと活躍して武修館の名を全国に広めたい」と決意を新たにする。

   中島は1年生だった10年の第59回大会(釧路)で3位だったものの、以後2大会連続で3回戦止まり。「当時は駒大苫小牧と白樺学園の2強時代。そこにどれだけ食らい付けるかだった」と振り返った。

   母校の戦況は毎回欠かさずチェックしているという。今大会については「ノーシードから勝ち上がったのがすごい」と目を細める。栃木日光アイスバックスで主将を務める佐藤大翔、横浜グリッツの梅野宏愛らが在校当時の同期。「高校で掛け替えのない仲間に出会うことができた。武修館に入って良かった」と語った。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。