持ち味発揮し頂点に― 全道小学生IH レッドスターズが5年ぶり2度目V

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2021年1月19日
全道大会を制したレッドスターズ(提供)

 苫小牧の小学アイスホッケーチーム、レッドスターズが今季の第41回全道小学生アイスホッケー選手権大会(11日まで、帯広市)で5年ぶり2回目の優勝を果たした。DFの小野寺佑馬主将(日新小6年)は「完璧な形で勝つことができた」と喜びを語った。

 全道大会には、道内各地から予選を勝ち抜いた10チームが出場し、トーナメントを展開した。レッドスターズは10月に行われた苫小牧予選で優勝していた。

 2回戦から登場し、幕別浦幌少年団を9―2で破ると、準決勝で清水御影少年団に8―2で快勝。決勝では釧路の昭和小同好会を8―1で押し切り、全試合で対戦相手に大差をつける圧勝で頂点に立った。

 試合ではセットで異なるプレーの特徴を利かし、揺さぶり続けた。第1セットは、小野寺主将やFW金澤元気(豊川小6年)らドライブした選手がゴールに鋭く切り込んでいく攻撃が持ち味。第2セットはFW森陸琥を軸にして細かいパスをつなぐホッケーで戦った。水橋徹監督は「セットによって変わるプレースタイルに相手は戸惑っていたようだった」と効果を振り返る。

 金澤は決勝で4得点をマーク。試合前のミーティングを入念に行ったことで、「マークすべき選手を把握しておけた」と言う。

 GK大槻京平(大成小6年)は3試合で5失点に抑え、つけ入る隙を与えなかった。身長の低さを補うために、接近してくるシューターとの間合いを積極的に詰めた。「前に出ることで肩口が空いてしまうことが少なくなった」と言い、水橋監督も「ピンチの場面では好セーブに助けられた。左右に振られてもしっかり対応できていた」とゴーリーの堅守をたたえた。

 主力と5年生以下世代との実力の差が課題となっており、水橋監督は「顔を上げてプレーすることやスピードという点でまだ差は大きい」と改善へ力を注ぐ構えだ。

 16日には苫小牧勢が競う道新杯が開幕し、市内4タイトルの最後の大会でメンバーは有終の美を飾ろうと燃えている。水橋監督は「全道制覇のチームとしてプレッシャーもかかるけれど、はねのけて優勝したい」と抱負。小野寺主将も「全道大会の勢いで優勝を目指す」と意気込みを語った。

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