道と札幌市などは29日、新型コロナウイルスの感染者が新たに87人確認されたと発表した。日別の新規感染者数が100人を下回るのは3日連続。このうち、21人の感染経路を追えていない。札幌市は5人(60~90代男女)、道は1人(居住地非公表の80代女性)の計6人の死亡を確認。道内の死者は累計で445人、感染者は延べ1万3142人(実人数1万3107人)となった。
道は13人の感染を確認。内訳は、胆振管内2人のほか、十勝管内5人、空知、宗谷両管内各2人、オホーツク管内1人、神奈川県居住1人。既存のクラスター(感染者集団)では、伊達市の特別養護老人ホーム「おおたきの杜」で1人増の計66人、洞爺湖町の洞爺温泉病院で1人増の計102人と感染が拡大した。
札幌市は60人の感染を確認。既存のクラスターでは、市内のスポーツ教室で新たに15人の陽性が判明し、計58人となった。旭川市は3人の感染を確認。国内最大のクラスターとなる旭川厚生病院では、新たに2人の感染が分かり、計305人に拡大した。小樽市は8人の感染を確認。認可外保育施設で9人が感染し、クラスターと認定された。函館市は3人の感染を発表した。
道内で治療を終えて回復したのは1万1106人。29日現在の患者数は1591人で、重症は前日から1人減って22人。28日時点の入院患者の病床利用数は前日から4床増えて846床となった。軽症者向けの宿泊療養施設には241人が入所。札幌市の自宅療養者は前日から19人増の413人に上っている。