道などは3日、新型コロナウイルスの感染者が新たに206人確認されたと発表した。1日当たりの新規感染者が200人を超えるのは2日ぶり。このうち70人の感染経路を追えていない。札幌市は6人(70~80代女性5人と80代男性1人)、道は3人(居住地非公表の70代女性と80代男性、年代・性別非公表1人)、函館市と旭川市は各1人(共に年代・性別非公表)の計11人の死亡を確認。日別では1日の14人に次いで2番目の多さで、道内の死者は累計で224人となった。
道は42人の感染を確認した。内訳は胆振管内2人(50代女性と年代・性別非公表1人)、石狩管内14人(北広島市6人、千歳、恵庭市各1人など)、空知、十勝両管内各8人、渡島管内3人、上川、オホーツク両管内各2人、日高、釧路両管内各1人、札幌市居住1人。
既に確認されているクラスター(感染者集団)では、北広島市の障害者支援施設が1人増の計117人、岩見沢市の北海道中央労災病院が2人増の計40人、滝川市の滝川中央病院が1人増の計31人にそれぞれ拡大した。
札幌市は、再陽性1人を含む計135人の感染を確認。市内の太平中学校(北区)で生徒3人の陽性が判明し、在籍するクラスを14日まで学級閉鎖とした。札幌医科大学付属病院では3日、入院患者8人と看護師3人の計11人の感染を発表。1日から2週間程度、一部病棟の新規入院患者の受け入れを制限する。
旭川市は、22人の感染を確認。道内最大のクラスターとなっている旭川厚生病院では新たに看護師、患者ら13人が感染し、計184人となった。
小樽市は5人、函館市は2人の感染を発表した。
道内の感染者は延べ9457人(実人数9431人)となった。治療を終えて回復したのは7061人。現在の患者数は2172人で、重症者は前日から2人減って26人となっている。
直近1週間(11月27日~今月3日)の新規感染者数は1435人、2日時点の入院患者の病床利用数は933床。道が5段階で独自に設定する警戒ステージ「5」(新規感染者1327人、病床900床)の基準を上回り、医療提供体制は厳しさを増している。