道などは2日、新型コロナウイルスの感染者が新たに176人確認されたと発表した。このうち37人の感染経路が不明。札幌市で2人(70代男性と80代女性)、旭川市で2人(年代・性別非公表)、道は1人(居住地・年代、性別非公表)の計5人の死亡を確認。道内の死者は累計で213人となった。
道は61人の感染を確認した。内訳は桧山管内25人(奥尻町20人など)、空知管内10人、石狩管内9人(恵庭市2人、千歳市1人など)、上川、十勝両管内各4人、渡島管内3人、後志、釧路両管内各2人、胆振、日高両管内各1人となっている。
胆振管内は苫小牧市の年代・性別非公表の会社員、日高管内は浦河町の日高振興局に勤務する50代男性職員。
恵庭市の恵庭北高校で生徒5人が感染するクラスターが発生。奥尻町では航空自衛隊奥尻島分屯基地でも20~40代の自衛官17人の陽性が判明し、クラスターとなった。
既にクラスターが発生している十勝管内清水町役場では2人増の計30人、江別市の特別養護老人ホーム「ひだまり大麻」でも5人増の計32人に感染が拡大した。
札幌市は66人の感染を確認。道と市がススキノ地区の飲食店の営業時間短縮要請を開始した11月7日以降では、最少だった。札幌田中病院(手稲区)では新たに患者ら8人が感染し、クラスターは計153人になった。
旭川市は、過去最多の46人の感染を発表。既に確認されているクラスターでは慶友会吉田病院で新たに3人の感染が分かり、計165人に。旭川厚生病院では15人増えて計171人となり、吉田病院を上回って道内最大のクラスターとなった。
重症心身障害児者入所施設「北海道療育園」では、2日までに利用者や職員計24人の陽性が判明し、新たなクラスターに認定された。
函館市は2人、小樽市は1人の感染を確認した。
道内の感染者は延べ9251人(実人数9226人)。現在の患者数は2171人で、重症は28人となっている。
直近1週間(11月26~今月2日)の新規感染者は1485人、1日時点の入院患者の病床利用数は前日から3床増の935床。道が5段階で独自に定める警戒ステージ5(新規感染者1327人、病床900床)の基準を超えている。