道と札幌市などは11月30日、新型コロナウイルスの感染者が新たに151人確認されたと発表した。このうち34人の感染経路が不明。道は2人(80代男性と年代・性別非公表1人)、札幌市は3人(40代女性と70代男性、90代女性)の計5人の死亡を確認。道内の死者は累計で194人となった。
道は43人の感染を確認した。内訳は石狩管内21人(江別市14人、恵庭市1人など)、後志管内6人、十勝管内5人、桧山管内3人、空知、上川、釧路3管内各2人、日高管内1人、札幌市居住1人。千歳市の障害者支援施設では、20~40代の5人(職員2人、入所者3人)の陽性が判明し、クラスター(感染者集団)に認定された。
後志管内倶知安町のJA北海道厚生連倶知安厚生病院でも、6人(30~80代の入院患者5人、職員1人)が感染するクラスターになった。
この他、すでにクラスターとなっている桧山管内奥尻町の「スナックメモリー」では1人増えて計10人に。江別市の特別養護老人ホーム「ひだまり大麻」では16人増の計27人に拡大した。
札幌市は、87人の感染を確認した。クラスターは新たに3件発生。市内の医療機関で5人(60~80代の患者3人、医師、看護師)、有料老人ホームで10人(30~90代の入居者8人、従業員2人)、通所介護事業所で5人(30~90代の従業員3人、利用者2人)の感染が判明し、集団感染になった。
旭川市は、19人の感染を確認した。道内最大のクラスターとなっている慶友会吉田病院では新たに5人の陽性が判明し、計155人に。旭川厚生病院でも11人増えて計140人に拡大した。
函館市は、2人の感染を発表した。
道内の感染者は延べ8869人(実人数8844人)となり、9000人に迫った。治療を終えて回復したのは6394人。現在の患者数は2281人で、重症は前日から1人増えて27人となった。11月29日時点の入院患者数は前日から30人増えて915人となり、初めて900人を超えた。