道と札幌市などは21、22の両日、新型コロナウイルスの感染者が新たに479人(21日234人、22日245人)確認されたと発表した。日別の新規感染者数200人超えは5日連続で、このうち162人(21日82人、22日80人)の感染経路が不明。道内の感染者は延べ7163人(実人数7139人)となり、7000人を超えた。
札幌市が21日に80代男性2人、22日に60~80代男女3人、旭川市が21日に年代と性別非公表の1人の計6人の死亡を確認。道内の死者は累計で149人となった。
道は21日、49人の感染を確認した。内訳は苫小牧市の40代女性と白老町の男性公務員2人(年代非公表)を含む胆振管内5人、石狩管内19人(北広島市7人、千歳、恵庭両市各1人など)、十勝管内9人、後志管内5人、空知、渡島両管内各3人、オホーツク、釧路両管内各2人、上川管内1人。大規模クラスター(感染者集団)となっている北広島市の障害者支援施設では新たに5人(22日も含む)の陽性が判明し、計102人に拡大した。
22日も道は51人の感染を確認した。苫小牧市の30代男性と60代女性の2人を含む胆振管内4人のほか、石狩管内30人(北広島市7人など)、十勝管内4人、釧路管内3人、空知、上川、オホーツク管内各2人、後志、渡島両管内各1人、札幌市居住と千葉県居住各1人。クラスターが起きている釧路市の市立釧路総合病院では新たに3人が感染し、計16人になった。
札幌市は21日、161人の感染を確認。手稲渓仁会病院(手稲区)で入院患者、看護師ら計18人(22日含む)の感染が分かり、新たなクラスターに認定された。
同市は22日も153人の感染を確認した。ススキノ地区の接待を伴う飲食店で新たなクラスターが発生。20~30代の従業員9人の感染が明らかになった。
旭川市は21日に13人、22日は過去最多の40人の感染を確認。22日は旭川厚生病院(患者、看護師ら28人感染)でクラスターが発生したと発表した。
小樽市は21日に6人、22日は1人の感染を発表。函館市は21日に5人の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは4800人。現在の患者数は2214人で、19人が重症となっている。
直近1週間(16~22日)の新規感染者数は1669人、21日時点の入院患者の病床利用数は793床。道が定める警戒ステージ「4」(新規感染者796人、病床350床)の基準を大幅に上回り、医療提供体制の負荷度合いが一段と増している。