道や札幌市などは16日、新型コロナウイルスの感染者が新たに189人確認されたと発表した。日別の新規感染者は5日ぶりに200人を下回ったが、3桁台は12日連続となった。うち54人の感染経路が不明。道は80代男性(居住地非公表)、札幌市は年代・性別非公表1人の計2人の死亡を発表した。道内の感染者は延べ5683人(実人数5660人)となった。
道は計59人の感染を確認。内訳は胆振管内5人(10代男子学生と20代男性会社員、年代非公表男女3人)のほか、石狩管内26人(千歳市14人など)、空知管内12人、十勝と釧路両管内各4人、渡島、オホーツク両管内各3人、上川、宗谷両管内各1人。
千歳市の陸上自衛隊東千歳駐屯地では通算3度目のクラスター(感染者集団)が発生した。16日までに10~20代の自衛官16人の陽性が判明。道によると、感染者は「10月1日から同駐屯地で行われている教育訓練に参加し、集団生活を送っている道内各地の隊員」という。
この他、江別市の北海道消防学校(20~30代の学生6人感染)と釧路市のデイサービスセンター(70~90代の利用者と介護補助者計5人感染)でもクラスターが発生した。
札幌市は、計124人の感染を確認。8日連続で100人超えとなった。豊平区の独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)北海道病院で医師1人、看護師4人の計5人の陽性が判明し、市ではクラスター(感染者集団)と認定した。ススキノ地区の接待を伴う飲食店でも計15人の感染が分かり、新たなクラスターが発生。道内のクラスターは累計で114件、今月に入って43件となった。
旭川市は、6人の感染を確認。クラスターが起きている慶友会吉田病院では新たに5人の陽性が判明し、計60人に感染が拡大した。
道内で治療を終えて回復したのは3638人。16日現在の患者数は1916人となり、重症は18人、死者は2人増えて129人となった。
道が公表した15日時点の患者数(1842人)の内訳は、入院患者が前日から16人増の674人、宿泊療養施設入所者は38人増の690人、同施設入所日調整中は33人増の209人。自宅療養者は36人増えて269人に。医療提供体制の負荷の度合いは一段と増している。