道と札幌市、函館市は4日、新型コロナウイルスの感染者が新たに75人確認されたと発表した。うち65%の49人の感染経路が不明で、市中感染が広がっている。道内の感染者は延べ3447人(実人数3424人)となった。
道は苫小牧市の年代・性別非公表1人と10代の男子高校生2人、胆振管内の年代・性別非公表2人、新ひだか町の60代男性、恵庭市の40~60代男女4人と年代非公表女性、石狩市の20~50代男性2人、石狩管内の30~60代男女6人、空知管内の性別非公表の40~70代2人、桧山管内の年代・性別非公表1人、釧路管内の20代女性の計23人の感染を確認した。
苫小牧市の男子高校生2人はクラスターが発生している苫小牧工業高の生徒。一度は検査で陰性となったが、発熱などを受けて再検査した結果、陽性が確認されたという。同校の感染者は計14人(全員生徒)となった。
えりも町は4日、町役場の職員1人の感染を確認。同町によると、職員は窓口業務には携わっていない。3日に陽性確認後、町は役場内の消毒を終え、4日から通常通り業務を行っている。
セブン&アイ・ホールディングスは同日、セブン―イレブン苫小牧元中野店の従業員1人の陽性を3日に確認したと発表した。感染者の最終出勤日は10月29日で、現在は通常営業している。
札幌市は、10~90代男女37人と年代・性別非公表14人の計51人の感染を確認した。ススキノ地区の接待を伴う飲食店で、新たなクラスターが2件発生。それぞれ20~30代の6人(全て従業員)と30~60代の5人(従業員4人、利用客1人)の陽性が判明。道内のクラスターは計79件になった。また、道は札幌市在住で道庁勤務の20代男性職員1人の感染を発表した。
函館市は、70代男性の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは2727人。現在の患者数は608人で、重症は6人。112人が死亡。医療機関の入院患者の病床利用数は231床となり、「感染ステージ3」へ移行する指標の基準の250床に迫った。軽症者向けの宿泊療養施設には377人が入所している。