道と札幌市、旭川市は23日、新型コロナウイルスの感染者が新たに51人確認されたと発表した。道内の日別の感染者数としては4月24日の45人を上回り、過去最多となった。このうち19人の感染経路が不明。札幌市では新たなクラスター(感染者集団)が3カ所で発生。鈴木直道知事は同日開いた定例会見で「このまま感染者や入院患者が増加し、医療提供体制の負荷の度合いが増した場合、専門家の意見も聞き、警戒ステージの引き上げ(現状の『警戒ステージ1』から『警戒ステージ2』へ)を検討しなければならない」と述べ、週明けの26日に感染症対策専門会議を招集することも決めた。
道は、胆振管内の性別非公表の10代1人と千歳市の60代男性、石狩管内の20~50代男女3人(年代非公表の女性1人含む)、釧路管内の30~80代男女6人(年代・性別非公表1人と年代非公表の女性1人含む)、後志管内の年代・性別非公表1人の計12人の感染を発表。釧路管内の80代女性は、クラスターが発生している釧路市の特別養護老人ホームの入居者で、同施設の感染者は計10人となった。
また、道は従業員6人の陽性が判明し、クラスター認定されていた胆振管内の清掃事業所について、新たな感染者がおらず22日でクラスターが終息したと発表した。
札幌市は、10~50代男女27人と年代・性別非公表9人、年代非公表女性2人の計38人の感染を確認した。市内のグループホームでは23日までに入居者3人と従業員2人の計5人の陽性が判明し、市ではクラスターと認定。ススキノ地区の接待を伴う飲食店でも、新たに2店でクラスターが発生。感染者はそれぞれ5人(20代の全て従業員)と6人(20~30代の従業員2人と利用客4人)で、市内のクラスターは計36例となった。
旭川市は、10代女性(職業非公表)の感染を発表した。
道内の23日までの感染者は延べ2703人(実人数2681人)。治療を終えて回復したのは2335人。現在の患者数は260人で、2人が重症となっている。108人が死亡。軽症者向けの宿泊療養施設には136人が入所している。