道と札幌市、小樽市は15日、新型コロナウイルスの感染者が新たに30人確認されたと発表した。このうち14人の感染経路が不明。道立静内高校(新ひだか町)と夕張市消防本部ではクラスター(感染者集団)が発生した。道内のクラスターとしては49、50例目。道内の感染者は延べ2460人(実人数2438人)となった。
道は胆振管内の年代・性別・職業非公表1人、日高管内の10代男女3人(うち1人は新ひだか町)と年代非公表の男性、60代男性、夕張市の10~50代男性消防署員7人、空知管内の10歳未満男児、30代と60代の女性2人、釧路管内の40代男性会社員の計17人の感染を発表した。
静内高校(生徒数470人)ではこの日の4人を含め、生徒ら計8人(男子5人、女子3人)の陽性が判明。クラスター認定された。道によると15日までに、濃厚接触者の生徒15人のPCR検査を実施済み。17日までに生徒と教職員を含め計373人のPCR検査を行う予定という。同校は13日から臨時休校に入っているが、期間は未定。日高管内でクラスターの発生は初で、道内の小中高校でも初めて。
夕張市消防本部でも消防署員7人の感染が分かり、クラスターと認定。道によると15日までに全署員(41人)のPCR検査を終えており、7人以外の陰性を確認している。
札幌市は20~90代男女8人と年代非公表男女2人、年代・性別非公表1人の計11人の感染を確認。ススキノ地区の接待を伴う飲食店関連は15日までに1店舗、5人増えて計61店舗、203人となった。
小樽市は30代の自営業男性と市立病院の20代女性事務職員の計2人の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは2166人。現在の患者数は187人で、重症は1人。107人が死亡している。軽症者向けの宿泊療養施設には85人が入所中。