道と札幌市、小樽市は20日、新たに25人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。このうち3人の感染経路が不明。1日当たりの感染者数が20人を超えたのは3日以来17日ぶりで、小樽市では市立病院でクラスター(感染者集団)が発生した。道内の感染者は延べ1671人(実人数1651人)となった。
小樽市は、20~80代の男女11人と年代・性別・職業非公表6人の計17人の感染を発表。すべて市立病院の入院患者(10人)と看護師ら職員(6人)、職員の家族(1人)。同病院関連の感染者は計18人となり、市では病院内に対策本部を設置した。
札幌市は、10~80代の男女6人と年代・性別・職業非公表1人の計7人の感染を確認。クラスターが発生している林下病院(南区)では、新たに1人の入院患者の陽性が判明し、計31人となった。
道は空知管内の年代・性別・職業非公表の1人の感染を発表した。
道内で治療を終えて回復したのは1457人。現在の患者数は111人で、重症は3人。103人が死亡している。軽症者向けの宿泊療養施設には21人が入所している。
道が独自に設定している3指標については(1)1日の新規患者数(直近1週間の平均値)は11・1人(目標10人以下)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同)は5・1人(同3人以下)(3)入院患者数は90人(同250人以下)―となり、新規患者数と経路不明が指標を上回っている。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は1・49人となり、国の緊急事態宣言解除の目安だった「0・5人程度以下」を37日連続で上回った。