道は、新型コロナウイルス感染症に関する緊急対策の一環として、教育旅行支援事業を開始した。道内外の学校が、道内で実施する教育旅行(修学旅行含む)において、貸し切りバスや宿泊施設での感染リスク低減に取り組む必要な経費を助成する内容。27日から事業の事務局を開設し、申請の受け付けをスタートしている。
経済活動の継続と段階的拡大に向け、感染防止のための「新北海道スタイル」に対応した教育旅行の実施に必要な経費を道が助成する。コロナ禍で経営が悪化する宿泊・バス事業者への支援も狙いだ。先の定例道議会で可決された緊急対策・第4弾(3677億円)の補正予算の中で、同事業には11億8600万円を盛り込んでいる。
具体的には、通常1クラスで1台利用する貸し切りバスを、感染防止対策として座席間隔を空けるため2台に増やした場合、2台目の借り上げ料を助成。1台1日当たり14万円を上限額とする。また、宿泊施設の1部屋当たりの宿泊人数を減らすため、部屋数を増やした場合も増加経費を対象に、1人1泊当たり3000円を助成する。
対象は、6月24日から来年2月28日までに実施される教育旅行。道では、支援金の交付申請窓口として、札幌市中央区の豊川南一条ビル(南1西5)4階に教育旅行支援事業事務局を開設。申請の受け付けを開始している。
問い合わせは同事務局 電話011(218)0135=平日午前10時~午後5時=。