苫小牧市内の生涯学習団体・表町パソコン教室が、新型コロナウイルスの影響で2月下旬から休止していた活動を約5カ月ぶりに再開させた。実施に当たり、フェースシールドの着用や換気など感染予防対策を徹底。加藤努代表(75)は「皆で協力し合い、学びの場を守りたい」と語った。
同教室はパソコンの操作方法を学ぶ市民らで運営。現在は43人が習熟度や難易度別の四つのコースに分かれて学習に励んでいる。
講座は1人の講師が全体に説明した後、サポーターと呼ばれるボランティアスタッフが個別に操作方法を説明するというスタイルで進行。生徒とサポーターは隣り合わせで座り、会話をしながら同じパソコンを操作する場面が多いことから、新型コロナの感染リスクが高いと判断。2月下旬から活動を休止していた。
サポーターのフェースシールド着用や室内の換気、大声で話さないなどの対策を講じた上で、今月21日に教室での活動を再開。4コースの一つで作品制作に取り組む「悠遊コース」の教室が行われ、生徒たちはサポーターの支援を受けながら暑中見舞いのはがき作りに打ち込んだ。
加藤代表は「生徒たちは60歳代以上の高齢者が中心で、ここでの学びを生きがいにしている人も多い」と説明。「国内の感染状況を踏まえて慎重に判断しながら、今後もできる限りの対策を取って教室を継続させたい」と話す。
同教室では随時、生徒を募集している。問い合わせは清水さん 携帯電話090(2054)0782。