道は、北海道花き振興協議会とタイアップして「HOKKAIDO花でつなごうプロジェクト」を展開している。第2回定例道議会で議員提案による「北海道花きの振興に関する条例」が制定されたことを受けての取り組みで、コロナ禍のイベント自粛などの影響を受ける本道の花の需要回復が狙い。条例に盛り込まれた「北海道花の日」(8月7日)に向け、関係団体も協力して道内各地でPR活動を行っている。
「花き振興条例」は14日に公布された。▽花卉(かき)産業事業者の安定的生産▽家庭や学校など日常生活で花卉の活用促進▽花卉文化の普及啓発▽公共施設、まちづくりなどで花卉の活用促進―を施策として掲げている。
14日から31日まで道庁や全道13の振興局で、「北海道の花」の展示イベントを開催中。22~25日は新千歳空港のセンタープラザにも展示。8月1~4日は、札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)や赤れんがテラスなどに約4万本の花を展示し、札幌市民に本道の花をアピールする。
この他、花の日実行委員会が主催し、8月7日まで「花の日キャンペーン」を展開中。道内の生花店(北海道生花商業協同組合加盟店)で花を購入し、アンケートに答えてくれた人に抽選で花束をプレゼントする。8月29、30両日は、北海道花き振興協議会が主催した「北海道サマーフラワー・エキシビション2020」も、チカホを会場に開く。
鈴木直道知事は「本道は花卉生産で国内8位、切り花では国内4位。昼夜の寒暖差のある涼しい気候を生かし、色鮮やかで日持ちの良い多様な花の産地として高い評価を得ている」と説明。新型コロナウイルスの影響で花の需要が減少していることを指摘し、「ぜひ大変厳しい状況にある花卉農家の皆さんを応援してほしい」と話している。