道は、道民の道内旅行代金を助成する「どうみん割」について、新型コロナウイルス感染状況への対応を発表した。道では感染状況に応じて「警戒ステージ」を1~3に設定しており、「どうみん割」もこれに呼応。国が緊急事態宣言を再発令した場合の警戒ステージ3では、事業全体を停止。キャンセル料は事業者側が負担し、旅行者には求めない方針だ。
道は感染のまん延防止に向け、警戒ステージを設定している。「警戒ステージ1」は、振興局単位で感染経路不明の新規感染者が1日2例以上出た場合に、振興局が「新北海道スタイル」の徹底を呼び掛ける。「警戒ステージ2」は▽2日連続で1日当たりの新規感染者が10人以上▽感染経路不明の新規感染者が多数▽医療提供体制―などを総合的に判断し、知事がアラート(注意喚起)を出し、休日の外出の抑制などを呼び掛ける。「警戒ステージ3」は、国による緊急事態宣言が発令された場合で、知事が再び道民に外出の自粛などを求める。
「どうみん割」も、この警戒ステージによって対応する。「警戒ステージ1」の場合は、振興局が管内の旅行者や事業者に対して万全の対策を講ずるよう呼び掛ける。「警戒ステージ2」の場合は、「どうみん割」の販売を一時停止。事前予約済みの場合は、旅行者に利用しないように伝達。キャンセル料は事業者側が負担し、旅行者には求めない。「警戒ステージ3」の場合は、事業全体を停止し、こちらもキャンセル料は事業者側が負担することとした。
「どうみん割」は、道民が対象で、旅行代金の最大半額を割り引く(上限1泊1万円)内容の観光需要喚起策。既に1次枠、2次枠が発売されて人気を集めており、24日午後2時からは、3次枠の販売が始まる。