少年野球の苫小牧市スポーツ少年団野球専門部会は新型コロナウイルスの影響で見送っていた公式戦を順次開催する。加盟チームの協力も得ながら感染症対策を施し、団員たちが安心して野球に打ち込める環境を整えていく。今月には、11日に市少年野球場などで開幕する2020チャレンジファーストステージ苫小牧JCカップをはじめ2大会を企画。トーナメントの組み合わせも決定した。

　例年4月下旬から活動が本格化する少年野球だが、今季はウイルス感染対策の学校休校や公共施設の閉鎖措置も加わって、各種大会の中止や延期を余儀なくされていた。苫小牧市スポーツ少年団野球専門部会は、情勢がある程度落ち着いた6月中旬に役員会を開いて再協議。試合の機会づくりを願う多くのスポンサー企業の支援も得て、大会日程を再編した。

　大会運営時のウイルス感染拡大防止ガイドラインも設定。▽選手、指導者のベンチ入り人数の制限▽試合開始前に両チーム対面のあいさつを中止▽試合時間の短縮▽試合時程の間隔を空ける―などの要領を定めた。

　8月には1日に市少年野球場などでエコアハウス神出設計旗争奪大会が開幕する。10月には、中止された全日本学童軟式野球大会南北海道大会の代替大会が苫小牧市内で開催される見通しとなった。同専門部会の寺島正吉事務局長は「選手たちには新型コロナに気を取られることなく、野球ができることに感謝の気持ちを忘れずに頑張ってほしい」と期待する。

　ときわ澄川ライオンズの宗形快晟主将（澄川6年）は「今年は6年生が多い。最上級生が中心になってチームを引っ張り、大会で優勝できるように頑張りたい」と意気込んでいた。

　7月のチャレンジステージの組み合わせは別表。市少年野球場など市内で開かれる主な大会の日程は次の通り。

　▽チャレンジファーストステージ苫小牧JCカップ（7月11～12日、18日）▽チャレンジセカンドステージとませいカップ（同23～25日）▽第13回エコアハウス神出設計旗争奪大会（8月1～2日、8日）▽第6回菅原工務店カーサカリーナ旗争奪新人大会（同9～10日、15日）▽第10回苫小牧宅建協会旗争奪大会（同29～30日、9月5～6日、12日）▽第46回苫小牧市長旗兼第10回大東開発杯兼第2回戸部英一杯争奪記念大会（9月21～22日、26日）▽マクドナルド・学童南北海道大会（10月3～5日）▽第2回株式会社日本電溶杯争奪胆振選手権大会（10月10～11日、17日）▽クリクラ苫小牧杯争奪第6回胆振ナンバーワン決定戦（同25日）▽北海道学童都市対抗戦～EZO　CITY　THE　BATTLE2020～（同31日、11月1日）

　泉野イーグルス優勝 沼ノ端チャンピオンカップ

　少年野球の第29回沼ノ端チャンピオンカップが5日、苫小牧市東開町の沼ノ端中央公園グラウンドで開かれた。市内6チームが参加してトーナメント戦を展開し、泉野イーグルスが優勝した。

　沼ノ端スポーツ少年団が主催した招待試合。新型コロナウイルス感染防止のため、会場に消毒液を配置し、試合ごとにベンチなどを拭いた。沼ノ端スポーツ少年団の石川将一監督は「新型コロナで各種大会が中止になる中、参加チームの協力もあって伝統ある大会を開催することができた。選手たちにとっても貴重な実戦機会になった」と喜んでいた。

　結果は次の通り。

　▽1回戦　泉野イーグルス8―1沼ノ端ジェッツ、北光ファイターズ3―2新生台イーグルス▽準決勝　泉野イーグルス4―2沼ノ端スポーツ少年団、拓勇ファイターズ4―2北光ファイターズ

　▽決勝

　拓勇ファイターズ

　0000000=0

　003011X=　5

　泉野イーグルス