「ごみマップ」が大賞に 千歳川河川事務所 デザイン性など高評価

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  • 2020年7月9日
全国一の大賞に輝いた千歳川河川事務所の「ごみマップ」。

  国土交通省札幌開発建設部の千歳川河川事務所が千歳川の不法投棄やごみの散乱状況をまとめ、作成した「ごみマップ」が「市民が選ぶ川ごみマップ大賞」(全国川ごみネットワーク主催)で最高位の大賞に選ばれた。同河川事務所の吉野敦久副所長は「若い職員が工夫を凝らし作成した。市民に河川環境に関心を持ってもらえるよう啓発を続けたい」と話している。

   ごみマップは不法投棄の実態を周知し、川ごみ問題の根本解決に向けて全国の河川事務所が作成。ホームページで公開している。その数は170以上という。全国川ごみネットワーク(東京)は、国交省が公開するマップを今回初めて独自に審査し、「川の日」(7月7日)に結果を発表した。

   千歳川河川事務所は、石狩川水系の千歳川と支流を所管し千歳、恵庭、北広島、空知管内の長沼、南幌の3市2町がエリア。マップは夏場週2回、冬場週1回の河川巡視のデータを基に10年以上にわたり作成している。

   流域では市街地に家庭ごみ、郊外は家具や家電の粗大ごみが顕著。そうした状況が一目で分かるようマップに色分けし、投棄の現場写真のほか、川を利用する際のマナーについてもイラストで描いた。

   同ネットワーク事務局によると、選考会では現状分析や当事者性、デザイン性、活用性などを総合的に審査。大賞1点、最優秀賞1点、優秀賞4点、入賞13点、特別賞2点の21点を選んだ。千歳河川事務所のマップは「デザイン性に優れ、イラストは市民向けの行動を呼び掛けるなど、見る人に当事者性を感じさせる」と高い評価を得たという。最優秀賞に帯広河川事務所の「十勝川ごみマップ」が入った。

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