第2回定例道議会は3日午後、本会議を再開し、新型コロナウイルス感染症に関する緊急対策・第4弾となる総額3677億円の補正予算など議案22件を原案通り可決した。感染症対策の強化を求めるなど計8件の意見案も可決し、6月16日から18日間にわたる会期を終えて同日、閉会した。
第4弾の補正は(1)第3波以降に備えた医療提供体制の充実強化(2)経済活動の継続と段階的拡大(3)社会生活・文化活動の継続と安心の確保―を柱に編成。道の補正額としては過去最大規模となり、本会議では▽スピード感を持って対応する▽各市町村や経済界の声に真摯(しんし)に耳を傾ける―などの付帯意見を付けて全会一致で可決。これによりコロナ禍の道の緊急対策は、第1~4弾の累計で5088億円となった。
この他、議員提案された8月7日を「北海道花の日」と定める「北海道花きの振興条例」制定案も可決。任期満了に伴い北海道公安委員会委員に小林ヒサヨ氏(64)=札幌市中央区=などを再任する人事案は、共産党(3人)が反対、民主・道民連合(27人)が採決で退席したものの賛成多数で同意した。
また、意見書は▽新型コロナウイルス感染症対策の強化▽地方財政の充実・強化▽2020年度北海道最低賃金改正▽北海道内における大学入学共通テスト会場の複数設置▽林業・木材産業の成長産業化に向けた施策の充実・強化▽義務教育の機会均等の確保と教育予算の確保・拡充▽私学助成制度に係る財源措置の充実強化―の7件を全会一致で、▽国土強靱(きょうじん)化に資する道路整備の1件は賛成多数(共産反対)で、それぞれ可決した。