苫小牧市内のひとり親や夫と死別・離別した寡婦などでつくる、一般社団法人苫小牧風花の会(甲谷由美子理事長)は、会員が手作りした布マスクをひとり親世帯の子どもに贈る活動に取り組んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うマスク不足に不安を感じている親たちを支えるための活動で、会員外のひとり親にも提供している。
マスク作りを進めているのは、子育てが一段落した40~80歳代の会員ら15人。マスク不足に困っているひとり親の支援と、新型コロナの影響で外出機会が減った会員の生きがいづくりに―と4月中旬にスタート。5月初旬から事務局を通じて必要としている人への配布を始めた。
これまでに約200枚を製作し、このうち約100枚を受け渡し済み。手にした親からは「仕事や育児で忙しく、並んでマスクを買うような時間がなく困ったこともあった。本当にありがたい」と感謝されたという。マスク不足は徐々に解消され、購入しやすくなったが、同会は今後も製作メンバーの協力を得ながら会員相互の支え合い活動として布マスクの配布を続ける考え。
甲谷理事長は「布マスクは会員以外のひとり親家庭にも提供している。必要な人はぜひ問い合わせを」と呼び掛けている。
取り組みに関する問い合わせは同会 電話0144(36)7800。