道と札幌、小樽の両市は29日、11人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。札幌市西区の住宅型有料老人ホーム「かがやき八軒」で新たにクラスター(感染者集団)が発生したほか、小樽市の「昼カラオケ」を楽しめるスナックで陽性者が出た。いずれも無症状か軽症という。
札幌市は、50~90代の男女7人の感染を確認。同施設の介護職員2人、入居者4人、デイサービス利用者1人が含まれている。28日発表の感染者も含め同施設関連の患者は8人となった。
小樽市は、70~80代の男女3人の感染を発表。2人は「昼カラ」の利用者、1人は店の経営者の濃厚接触者だった。市内の「昼カラ」関連の感染は、3店舗で36人になった。道が感染を発表したのは、石狩管内の90代女性。感染経路は判明していない。
道内の感染者は延べ1250人(実人数1233人)で、治療を終えて回復したのは1054人。99人が死亡した。現在の患者は97人で、重症は6人。軽症者向けの宿泊療養施設の入所者は2人。
道が独自に設定した3指標については、(1)1日の新規患者数(直近1週間の平均値)は7・3人(目標10人以下)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同)は0・6人(同3人以下)(3)入院患者数は95人(同250人以下)―とすべてクリアしている。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、0・97人。国の緊急事態宣言解除の目安だった0・5人を上回っている。