むかわ町議会は29日、臨時会を開き、新型コロナウイルス感染症対策や新北海道スタイルを実施する町内接客型店舗の支援に係る2100万円を含めた2020年度一般会計補正予算案など議案9件を原案通り可決した。一般会計は約2700万円を追加し、総額約112億3800万円となった。
「来店おもてなしスタイル普及応援支援金」(仮称)として、新北海道スタイル、感染予防対策を推し進める取り組み。町内の飲食店や小売業、サービス業に対し、▽感染拡大防止を推奨するポスター掲示▽アルコール消毒液の設置▽非接触型の体温計導入―といった「啓発、健康管理」と併せ、予防策として飛沫(ひまつ)防止のパーティションや使い捨てのマスク収納袋、屋外でのテラス営業などの「物品・備品購入」の経費に対し10万円を補助。テークアウトや接客用の店舗改修、インターネット販売に必要な配線等の経費、空調設備改修など「増改修・設備工事」の経費に上限30万円を援助する。
町によると、支援は今年に入ってからコロナ禍対策を講じた店舗が対象で9月末までを予定。7月中旬から10月末まで申請を受け付ける。財源は地方創生臨時交付金を充てる。
このほか、胆振東部地震で被災し、仮設住宅から引っ越しをする町民の移転助成金として380万円を計上した。