道と小樽、札幌市は28日、新たに17人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。1日当たりの新規感染者数としては、国の緊急事態宣言が解除された5月25日以降では最多。このうち14人が小樽市のスナックで「昼カラオケ」を利用していた。同市は市内全域で、日中のカラオケの営業自粛を要請した。
小樽市で感染が確認されたのは60~80代の女性10人と男性1人、年代・性別非公表の3人の計14人の「昼カラ」利用客。市内の昼カラ関連の利用客と、その濃厚接触者の感染は計33人となった。
市は花園地区の2店でも新たにクラスター(感染者集団)の発生を認定し、計3店となった。クラスター3店のうちの1店の店名が、スナック「カレン」(花園1)であることも公表した。
同日は札幌市の80代男女2人と、石狩管内の20代男性の感染も確認された。
27日は札幌市が年代・性別・居住地非公表の1人の感染を確認。小樽市では「昼カラ」利用客の80代男性が死亡したと発表した。
28日現在の道内の感染者は延べ1239人(実人数1222人)となった。死者は99人。患者数は86人で、6人が重症となっている。
道が独自に設定している3指標については、(1)1日の新規患者数(直近1週間の平均値)は6人(目標10人以下)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同)は0・6人(同3人以下)(3)入院患者数は85人(同250人以下)―となり、すべて達成している。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は0・80人となり、国の緊急事態宣言解除の目安だった「0・5人程度以下」を上回った。