王鵬、力強く給金

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  • 2025年1月22日

  10日目で給金を直した王鵬は「しっかりいい相撲が取れている証拠」と胸を張った。充実した場所を過ごしている手応えが、言葉にもにじんだ。

   同じ突き押しの玉鷲の圧力を物ともしなかった。ぐっと腕を伸ばして攻める。やや押し返されたが、ひるまずに前進。左を差すと、優勝2度のベテランを休まず寄り切った。「しっかり当たれてよかったと思う」と納得の表情を見せた。

   師匠の大嶽親方(元十両大竜)も成長を認める。変化を感じたのは、西前頭2枚目で臨んだ昨年9月の秋場所。引かずに前へ攻め続ける弟子の姿に、何としても新三役に上がるという覚悟を見た。喜怒哀楽をあまり顔に出さないタイプだが、「内に秘めた闘志は相当なもの」と師匠。気持ちがこもった出足は、さらに勢いを増しているようだ。

   金峰山に土がつき、トップと1差で終盤戦へ。「負けが込むまでは毎場所、優勝を狙っている」と王鵬。珍しく表情を崩してそう言ったのは、自信の表れか。目標の新三役の座、そして、さらにその先へ。元横綱大鵬の祖父が32度抱いた賜杯まで突き進む。

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