照ノ富士「激しい相撲人生」 優勝10回、未練なく引退 大相撲

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  • 2025年1月18日
引退会見で家族と写真に納まる横綱照ノ富士(左から4人目)=17日、東京・両国国技館

  大相撲の横綱照ノ富士(33)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が初場所6日目の17日、東京・両国国技館で引退会見に臨み、「14年間、本当に激しい相撲人生だったと思う。今場所では思い通りの相撲ができなくなった」とすっきりした表情で述べた。

   3場所ぶりの出場に踏み切った今場所は4日目に二つ目の黒星を喫し、5日目に休場。初日に若隆景に屈した後、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の元へ向かい、「もう一回負けたら、引退したい」と伝えたという。「これ以上、中途半端な気持ちと体で土俵に立つべきではないと思った」と心境を語った。

   優勝10回。両膝のけがなどで大関から序二段まで転落しながら、不屈の精神力で番付の頂点を極めた。未練は「全くない」ときっぱり。今後は伊勢ケ浜部屋付きの年寄「照ノ富士」として後進の指導に当たる。自らの経験を踏まえ、「自分自身に負けない力士を育てたい」と抱負を述べた。

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