苫小牧市の卓球クラブ、北海道菊卓会に所属する藤田小百合(泉野小5年)、佐藤裕眞(早来学園6年)が、全国ホープス選抜大会北海道代表選考会兼東アジアホープス日本代表選考会北海道選考会(昨年11月、後志管内余市町)で好成績を残した。2人は3月に開かれる都道府県対抗団体戦の全国ホープス選抜大会(全ホ選、神奈川県)に道代表で出場するほか、藤田は東アジアホープス北海道代表にも選出された。
全ホ選は小学6年2人と5~3年の各学年から1人ずつの計5人でチームを構成する。選考会では男女、学年別にそれぞれ予選リーグを行い、1位通過の選手でトーナメント戦を展開した。東アジアホープス日本代表選考会(東ア選)北海道選考会は、全ホ選の男女それぞれ小学5年生以下の選手でトーナメント、リーグ戦を行い、各上位2人が、3月の東アジアホープス日本代表選考会(栃木県)に進んだ。
藤田は全ホ選小学5年生以下の部、東ア選で共に優勝し、両大会の北海道代表に選出された。3年連続の出場となる。今大会、落としたセットは一つのみと道内の同世代で敵なしの強さを見せる。大会を振り返り、「サーブがしっかり決まり、相手の返球もチャンスボールになることが多かった」と手応えを挙げる。それでも同じテンポで打つと相手が慣れてくるため、緩急をつけた攻撃を中心に練習を重ね、さらなるレベルアップを目指す。
昨季に続き、上位5人が日本代表に選出される東ア選にも挑戦する。前回は予選リーグで敗れており、「得意のバックドライブと同様にフォアの精度も上げ、今回は代表に選ばれるよう頑張りたい」と力を込めた。
佐藤は準優勝で北海道代表を勝ち取り、全ホ選に初めて臨む。選考会を振り返り「ドライブがうまく決まらず、調子が良くない場面もあったが、立て直して勝利につなげられた」と語る。劣勢のスコアから逆転できたことは「みんなが応援してくれて力になった」と振り返った。
本番へ向け、バックドライブに磨きを掛けている。「少しずつ良くなってきている」と調子を上げており、「全国トップレベルが相手でも浮き球のチャンスをしっかり返し、チャンスを生かす。自分らしいプレーを忘れず戦いたい」と闘志を燃やしている。
北海道菊卓会の菊池吉幸代表は、藤田について「両ハンドのドライブの威力アップなど課題はあるが、全道大会(昨年9月)の13歳以下の部で準優勝できたことが大きな自信となり、堂々としたプレーで圧勝できた」とし、佐藤も「サーブやレシーブからの攻撃がスムーズでペースをつかんだ試合運びができる。コースを狙って先手で攻め切れたことが勝因だった」と2人の成長をたたえる。「それぞれ全国で上位を目指して頑張ってもらいたい」と期待を寄せた。