苫小牧沼ノ端スポーツチャンバラクラブ所属の川戸渚(ウトナイ中2年)が、昨年12月に東京都のひがしんアリーナで行われた第48回世界選手権大会の二刀部門1~10級で準優勝を果たした。1級の川戸は「結果が出てほっとしたが悔しい気持ちの方が大きい」と振り返る。
前年より級を上げ、9月には全日本選手権の同部門制覇を経て臨んだ大会。年齢制限がないため、大人たちとも試合をこなす。二刀は主に防御するための小太刀、攻撃するための長剣を持って戦うが、川戸は安定した防御と得意とする相手の足を狙った鋭い打撃をヒットさせ、激戦をくぐり抜けた。「海外選手との対戦が多く、戦いにくかった」としながらも「相手の動きをよく見ながら攻守を組み立て、自分のペースで戦うことができた」と回顧。目標の優勝には一歩及ばなかったが、「今年の大きな大会に向けて技を磨く」と力を込め、大会制覇を目指す。
足立和舟代表は「得意技を何度も決めていた。攻守一体とした試合運びが良かった」と評価し、「物おじしない精神力、胆力は素晴らしかった。試合をこなしていく中で向上していった」と成長を語る。
高校生以下が参加する全国少年少女選手権で川戸は前回、やり部門のグランドチャンピオンに輝いた。今年は3月に行われるが、足立代表は「今回は追われる身。連覇を果たし、北海道のスポチャン界をリードしていってくれれば」と期待を寄せた。