大沢ちほさん、17年の五輪最終予選回顧 前向きな気持ち保って 女子アイスホッケー

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2024年12月31日
2022年の北京五輪スウェーデン戦で先制ゴールの小池選手と喜びを分かち合う大沢さん(右)

  来年2月6日から苫小牧市のネピアアイスアリーナで開かれる第25回オリンピック冬季競技大会(2026年、ミラノ・コルティナダンペッツォ)女子アイスホッケー世界最終予選。日本代表「スマイルジャパン」が同市で韓国平昌五輪出場を懸けて最終予選を戦ったのが17年2月。その際、主将だった大沢ちほさんに当時の記憶や経験を聞いた。

   ―8年ぶり、苫小牧での最終予選開催が決まって。

   さまざまな思いや情景がよみがえる。いろんな感情があった大会だった。楽しみもあるが、予選の恐さも知っているので、もう選手ではないが、そわそわする感覚がある。

   ―予選の恐さとは。

   うまく言葉にできないが、自国開催ということは、予選を戦う中でランキングが一番上ということなので、勝たなきゃいけない―という思いもあった。

   ソチ五輪予選の時はチャレンジャー精神だけを持って臨んでいたが、平昌五輪予選とは違った。近くで皆さんに応援してもらえることはもちろんうれしいが、そこまでの4年間、五輪に向けて準備を重ね、その集大成を出さなければならないという『重さ』は大きかったし、携わる人もたくさんいるので、ほかの大会よりもプレッシャーは感じていた。

   それでも、チームで目標に向かって準備している時は楽しかったし、結果を残すという前向きな気持ちは持てていた。

   ―超満員の舞台に立ったときの思いは。

   うれしい感情がこみ上げた。普段と見えている景色が全然違っていたし、空気感も実際のリンク内の温度も違っていた。日本代表が好プレーを見せれば観覧席から、たくさん声援が聞こえてきたし、盛り上げてくれ、後押しされた。今回もたくさんの人に応援してもらいたい。

   ―現在の日本代表チームについて。

   自分たちの時とは違ったスタイルを持った選手が集まっていて、波に乗ったら止められないチームだと感じている。どの選手も特徴を持っていて、素晴らしいプレーヤーの集まりだと思う。全員が力を発揮してほしいし、本番に向けてさらにチーム力をつけて結束し、一つの目標に向かって戦うことができれば、恐れることはないと思う。

   ―最終予選、どんな姿やプレーを期待したいか。

   自信を持っていつも通りにプレーすることが一番だと思うが、それが難しい。チームには予選を経験してないメンバーもいるので、考え過ぎず、伸び伸びとプレーしてもらいたい。

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