待ち遠しい札幌

  • 土曜の窓, 特集
  • 2024年12月14日

 うれしい仕事を頂いた。北海道に行ける! 来年1月札幌での講演会の依頼。20年前女芸人として「ちょっとどこ見てんのよ!」というギャグで一世風靡(ふうび)したわたしだ(自分で言ってみました)。現在の仕事はありがたいことに多岐にわたり、ドラマ舞台執筆、そして講演会のお話も時々頂く。

 初めて講演の仕事をさせていただいたのは3年ほど前だろうか。タレントだから話すのは得意だろうと思われがちだが、テレビの中で相手がいる状態で話すのと、たった1人で90分話し続けるというのは全く別のスキルだと言って良いのではないだろうか。顔と名前を知られているからといって、集中してもらえるのは20分。聞いてくださる方がどうも集中していないな、というのは手に取るように分かる。こうなると厳しい闘いだ。一度離れた気持ちを取り戻すのは至難の業。結局最後まで盛り上がることなく、うなだれてとぼとぼと帰路に就いたことも。

 しかし石の上にも三年。試行錯誤のうえ、集中が途切れ始めたら、それ別の話、ウケがさほどでもないぞと思うと、また別の話、とレパートリーも増え、特に興味がなさそうな観客の前に立てる図太さも身に付き、観客が集中していないと、1分でも黙りこくり全員の注目を待ってから話し始めるほどの堂々たる校長然とした雰囲気すら漂い始めた。「ようやく静かになりましたね、では始めましょう、皆さんこんにちは」てなことだ。と、冗談はさておき。

 講演会のタイトルは先方が決めてくださることが多い。「シングルマザー肺がんパニック症親との確執波瀾(はらん)万丈の青木さやかが語る」なんていう枕詞(まくらことば)は結構多くて、並べていただくと確かになかなかのインパクトだ。世の中にはご苦労されている方も多いので、わたしが波瀾万丈と名乗るのもどうかと思うが、聞いてくださる方が楽しかった!と思ってくださる時間を提供できたらうれしい。

 3年前、講演会スタート時に人生の先輩がくださったことば「質問は知的であれ答えは体験的であれ」これを心に刻み、人生や芸能界の実体験をどなたにも迷惑がかからない範囲でお伝えしている。特に病気の時、親が亡くなる前に、自身の生き方を変えようと努力し始めた話は、とても良い(自画自賛)何が良いって、その時の苦しさからの努力を、元気になった今、自分自身に刻むことができる。喉元過ぎればで、つい忘れがちになる感謝や謙虚な気持ちを、おかげさまで、再確認できる。

 1月。雪が積もっているだろう冬の札幌で、2025年スタートの講演会が今から待ち遠しい。良いお年をお迎えください。

 (タレント)

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