サッカーの第3回新時代佐野直史杯全国少年サッカー大会北海道予選(11月4日まで、厚真町・浜厚真野原公園サッカー場)で苫小牧地区のASC北海道が準優勝し、年末の決勝大会(28~30日、三重県鈴鹿市)に出場する。道予選の決勝では、くりやまに1―1、PK2―3で惜しくも敗れたものの、メンバーは道勢随一の躍進を誓い、栄冠に向けてトレーニングに励んでいる。
大会には道内各地区から参加した25チームが出場し、5チームずつのブロックリーグ戦を展開。ASCは予選ブロックの総当たり戦で2勝1敗1分の3位となり、16チームによる決勝トーナメントに進出した。1回戦でスプレッド(函館)に4―0で快勝し、2回戦はDOHTO(北広島)を1―1、PK3―1で下した。準決勝はVIENT F MARINO(小樽)を2―1でかわして決勝に進出していた。
優勝決定戦には惜敗したものの、秋の苫小牧地区大会となった北ロータリー杯優勝に続く躍進で澤田拓弥監督は手応えを認め、「吹っ切れた感じをもって、みんなが戦った成果だった」と総括する。接戦が多かった道予選では「ゴールを目指すことをテーマにしたが、決めるためのつなぎができた」と振り返った。
全国出場を決めたチームのボランチ、行澤謙心(北星小6年)は「みんなで守備がよくできた」と語り、全国大会の目標に「決勝トーナメントへ行くこと」を挙げた。センターバックの石川竣哉(美園小6年)は「パス回しが生きた」と道予選を振り返り、暮れの遠征に向けて「優勝したい。本州勢にも負けないで戦ってきたい」と抱負を話した。
大会を前に、室内のフットサル練習場で戦術の練度を高める方針の澤田監督は「(フットサルは)個の技術を高めるにはうってつけ。チームとしてやれることも増やしたい」と意気込み、「本番までに気持ちをつくり上げて、一段階でもプレーのレベルを高めたい」。小学6年生メンバーたちの急成長に期待をかけている。