12日から欧州・国際大会 女子日本代表、苫小牧キャンプに手応え アイスホッケー

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2024年12月10日
(左から)ゴールにシュートを打ち込むFW前田涼風と守備をするDF関夏菜美とGK増原海夕=11月、ネピアアイスアリーナ

 アイスホッケー女子代表が12日からデンマークで行われる国際大会に出場して力試しする。苫小牧では11月から月またぎの8日間で国内組の中堅・若手を軸としたメンバーが「ユーススキルアップキャンプ」に取り組んで「得点力」強化を課題に掲げ、連日ハードな練習メニューをこなした。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪出場を懸けた最終予選(25年2月6~9日、苫小牧市)を見据えた師走の強化プログラムが進行中だ。

 苫小牧でのキャンプを終えて飯塚祐司監督は「選手たちのコンディションは上向いている。課題にしていた得点効率や体を使ったプレーもできていた」と総括した。期間中には男子の苫小牧中央高と意図的なパワー・キルプレー練習なども織り交ぜた2試合を実施。時間が進む間、競り合う局面も多く見られ、「男子高校生のスピードにしっかり食らい付けていた」と評価した。

 11月22日からのスマイルジャパンリーグ・2次リーグを終え、帰京することなくキャンプに臨んだFW山下光(苫小牧東高校出、西武プリンセスラビッツ)は「ゲーム感覚を合宿中も維持できた。いいテンポで練習や試合に取り組めた」と手応えを語った。

 11月のアジア選手権で3試合に出場して無失点に抑えたGK増原海夕(道路建設ペリグリン)は「『スコアリング』を目標にやっている中で、練習でもスケーターが貪欲にシュートを打ってくる。GKとしても最後まで諦めずにパックに正対して止めることを心掛けた」。新世代の守護神としての決意をにじませた。

 すでに遠征先の欧州で合宿に入り、練習を進めている代表。デンマークで開かれる4カ国対抗戦には苫小牧でのキャンプ参加の顔触れにベテランの細山田茜(道路建設ペリグリン)や海外でプレーする志賀紅音(ルレオ)らが合流するフル編成で臨む。

 試合は五輪最終予選でも対戦が決まっているフランスを皮切りに、13日にデンマーク、14日にハンガリーと連戦する日程だ。飯塚監督は「今回のメンバーでほぼ最終予選に挑むことになると思う」と展望し、フル代表と欧州勢の貴重な試合機会を通じて「最終予選に向けた課題を抽出できれば」と話している。

こんな記事も読まれています

ニュースカレンダー

紙面ビューアー