札幌市は22日、新たに2人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。道による新規感染者の確認はなかった。道内の感染者は延べ1199人(実人数1182人)。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は0・44人となり、国が緊急事態宣言中に解除の目安としていた「0・5人程度以下」を初めて下回った。
札幌市で陽性が判明したのは、70代の男性と年代・性別非公表の1人。このうち、70代男性の感染経路は分かっていない。また、同市はクラスター(感染者集団)が発生した介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」(北区)に5月16日から設置していた現地対策本部を解散した。施設内で療養中の感染者全員の陰性が確認され、施設の消毒が完了したため。
道内で治療を終えて回復したのは1011人。現在の患者数は93人で、重症は11人。95人が死亡している。軽症者向けの宿泊療養施設には5人が入所している。
道が独自に設定している3指標については、(1)1日の新規患者数(直近1週間の平均値)は3・3人(目標10人以下)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同)は0・6人(同3人以下)(3)入院患者数は88人(同250人以下)―となり、すべて達成している。