道と札幌市は19日、新型コロナウイルスに感染した70代の男性(居住地非公表)が死亡し、新たに3人が感染したと発表した。道内の死者は94人、感染者は延べ1192人(実人数1175人)となった。
札幌市は80代男性と90代女性、年代・性別・居住地・職業非公表の計3人の感染を発表。道による新規感染者の確認はなかった。
札幌市は、昼間にカラオケができる「昼カラオケ」で新たに2人の感染を確認したと発表。うち、1人はクラスター(感染者集団)が発生した「カラオケ広場 さっぽろ挽歌」(北区)の利用客で同店の患者は計9人に。これで市内の「昼カラ」関連の累計感染者は計59人となった。
一方、石狩振興局は19日、管内で感染経路不明の感染者が15日に1日2人以上確認されていたとして、「新型コロナウイルス注意報」を発令した。期間は7月5日まで。注意報の発令は胆振総合振興局に続き2例目。
道内で治療を終えて回復したのは1001人。現在の患者数は97人で、重症は12人。軽症者向けの宿泊療養施設には7人が入所している。
道が独自に設定した3指標については(1)1日の新規患者数(直近1週間の平均値)は5・4人(目標10人以下)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同)は1・1人(同3人以下)(3)入院患者数は90人(同250人以下)―となり、すべて達成している。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は0・72人となり、国の緊急事態宣言解除の目安だった「0・5人程度以下」には達していない。