新型コロナウイルスの影響を受け、浴衣姿で飲食店巡りを楽しむ「苫小牧たるみなバル2020」と、音楽イベント「イブリズムパーク2020」の中止が決まった。苫小牧市内では4月中旬以降、感染は確認されていないが、各主催者は参加者の安全を第一に考え、決断した。来年の再開を願っている。
「苫小牧たるみなバル」は例年7月から8月にかけ、浴衣姿の参加者が錦町・大町の飲食店を巡り、特別メニューを楽しむイベント。繁華街の活性化を目的に前身のイベントが2013年から始まった。
主催する浴衣deナイト実行委員会(齋藤美奈子代表)は3密が避けられないと判断。齋藤代表は「新しい参加店が増える中、中止は残念。来年、3密や新型コロナを気にしないようになってイベントを楽しんでほしい」と話す。
9月5日に開催する予定だった音楽イベント「イブリズムパーク2020」は、市内の飲食店経営者らでつくる市民グループ「IBURhythm(イブリズム)」の主催。17年から定期的に開催し、近年は屋外の会場で道内外のアーティストを招いていた。
昨年は高丘の会場に約300人が集まり、イベントに興味を持つ企業や市民が増えていたという。村上智恵代表は「たくさんの人に来てもらえるよう、今年中止になった分を来年にぶつけたい」と話した。