胆振総合振興局は16日、新型コロナウイルスの感染予防徹底などを呼び掛ける注意報を発令した。15日に管内で経路不明の感染者が2人確認されたためで、道が今月導入した3段階の警戒ステージのうち最も軽い「第1段階」に当たる。期間は7月6日までの20日間。振興局による注意報の発令は道内で初めてとなる。
15日に感染が確認された2人は、室蘭市の製鉄記念室蘭病院に勤務する医師(年齢・性別非公表)と、居住自治体名非公表の30代女性。道は、振興局単位で経路不明の感染者が2人以上確認された場合、同注意報を発令する対応を決めている。16日に室蘭市内で振興局など関係者による会合が開かれ、感染防止策の徹底などを確認した。
期間中は、同振興局のホームページや室蘭市海岸町1のむろらん広域センタービル内での館内放送などを通じ、地域住民や事業者にマスク着用とせきエチケット、周囲の人と一定の距離を取るソーシャルディスタンス(社会的距離)など「新北海道スタイル」を実践するよう求める。
感染者が確認された室蘭市を中心に、同市の地域FMラジオ放送なども活用した注意喚起も計画している。
同振興局の新型コロナウイルス感染症対策本部は実施期間について、管内の感染状況に応じて延長または短縮の可能性もあるとし「各市、町などを通じて市民に呼び掛けていきたい」などと話している。