第2回定例道議会が16日午前、開会した。本会議では会期を7月3日までの18日間に決定。鈴木直道知事が総額323億600万円の2020年度補正予算案など提出した21件の議案を説明。このうち、新型コロナウイルス緊急対策第3弾の補正予算案(300億円)は初日に先議することになり、同日午後から全会派一巡の質疑に入った。
5月下旬に完成した新議会庁舎を使用しての初の定例会本会議。3件の補正予算案のほか、新型コロナ関連では現場作業に従事した職員の特殊勤務手当として、防疫救治作業手当と感染症対応作業手当(いずれも1日につき3000円=患者に接触して行う作業は4000円)を支給する条例改正案なども提出された。
知事は議案説明で「迅速な検査体制の整備と検査機能を拡充する。道民と事業者双方が感染防止を図る『新北海道スタイル』の取り組みも全道で推進。観光需要を段階的に回復させるため、旅行商品の割引も支援したい」と述べ、感染拡大防止と社会経済活動の両立に全力を挙げる姿勢を示した。
同日午後からは、緊急対策第3弾の補正をめぐり、佐々木俊雄(自民党・道民会議)、沖田清志(民主・道民連合、苫小牧市)、赤根広介(北海道結志会、登別市)、荒当聖吾(公明党)、菊地葉子(共産党)の5氏が質疑を行っている。
今定例会の一般質問は19日に始まり、24日まで続行(20~21は休会)。予算特別委員会は26日から7月1日まで延べ4日間にわたり開催(27~28日は休会)。2日に常任・特別委員会を開き、3日に本会議を再開し議案を審議して閉会する予定だ。