道と札幌市は12日、新たに10人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。1日当たりの新規感染者数が2桁台となったのは5月24日以来、19日ぶり。道内の累計感染者は延べ1154人(実人数1137人)となった。
札幌市は、50~80代の男女7人と年代非公表の無職男性、年代・性別・職業調査中の1人の計9人の感染を確認。このうち5人の感染経路が分かっていない。
日中にカラオケを楽しむ「昼カラオケ」により、札幌市内の喫茶店2店ですでにクラスター(感染者集団)が発生しているが、クラスター2例目の店舗で新たに2人の感染を確認。この店舗の感染者は計12人になった。市によると12日までに行動歴に「昼カラ」がある感染者は41人、18店舗となった。
また、市は国立病院機構北海道がんセンター(白石区)で発生していたクラスターが収束したと発表。同センターで感染した入院患者や看護師らは計82人に上った。
道は、空知管内の年代・性別・職業非公表の1人の感染を発表した。
道内で治療を終えて回復したのは943人。現在の患者数は120人で、重症は10人。91人が死亡している。軽症者向けの宿泊療養施設には14人が入所している。
道が独自に設定している3指標については、(1)1日の新規患者数(直近1週間の平均値)は6・4人(目標10人以下)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同)は1・9人(同3人以下)(3)入院患者数は106人(同250人以下)―となり、いずれも達成している。
ただ、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は0・86人となり、国が緊急事態宣言解除の目安としていた「0・5人程度以下」には達していない。