苫小牧市有明町の苫小牧観光ハイヤー(酒井文仁社長)が新型コロナウイルスの感染防止策として、タクシー車内への仕切りカーテンの設置を進めている。飛沫(ひまつ)感染を防ごうと、8日から順次取り付けており、酒井社長は「安心して利用してもらえれば」と語る。
車内の前部と後部を仕切るビニール製の「セパレーターカーテン」は「市内で最初の導入」(酒井社長)。「ジャパンタクシー」をはじめとする全28台に、10日間ほどで取り付ける。
これまでも車内には防犯上の観点から、運転席にアクリル板の間仕切りがあったが、利用者の一部から感染予防策の強化を求める声が上がっていた。同社のタクシーはすべて前部と後部で、エアコンの空気循環が分離しており、酒井社長は「感染のリスクをかなり抑えられる」と言う。
カーテンには料金を受け渡すための開閉口があり、電子決済であればビニール越しでも可能。乗務員歴20年以上という森井清さん(67)は、客を乗せるたびに消毒、除菌するなどコロナ対策に気を配っており「乗務員、利用者双方れが快適になれば」と話した。