北海道博報堂(札幌市)の研究組織「新どさんこ研究所」は、新型コロナウイルスに関する道民意識調査結果を発表した。感染再拡大と経済停滞の不安を抱えている人は約9割に上った。政府の緊急事態宣言が5月25日に解除されたが、約6割が新しい生活様式「新北海道スタイル」を継続する姿勢も示している。
道内で感染拡大の第2波、第3波に不安を感じている人は89・2%に。同時に経済の停滞に不安を感じている人も92・3%。感染再拡大と経済停滞への懸念が等しいレベルで最大化している。
3密(密集・密接・密閉)を避けるなど新しい生活様式については、65・6%が「理解している」と回答。既に「取り入れている」との回答も58・5%に。道内は、2月下旬から道独自の緊急事態宣言が出され、自粛生活が長期化したためか、道外(理解している=62・3%、取り入れている=54・2%)より高くなっている。
緊急事態宣言は解除されたものの、65・6%がこれまでの「自粛生活は変えないつもり」と回答。新型コロナの国内の終息時期の予測では、「約1年後」(34・4%)が最多。これに「約2年後」(18・2%)、「(約2年後の)それ以上先」(16・5%)が続いた。
今後、世の中に普及していくと考えるデジタルサービス(複数回答)では、「キャッシュレス決済」が62・2%でトップ。以下、「電子申請・手続き」(59・4%)、「在宅勤務」(55・4%)の順となった。
調査は5月22~23日に、インターネットで実施。10~60代の男女352人が回答した。
普及していくと思うデジタルサービス(複数回答)
順位 内 容 割合
1 キャッシュレス決済 62.2%
2 電子申請・手続き 59.4%
3 在宅勤務 55.4%
4 ネットバンキング 46.0%
5 遠隔診療 44.0%
6 ビデオ会議 43.8%
7 オンライン投票 43.5%
8 オンライン学習 40.9%
9 オンラインセミナー 26.7%
10 オンライン飲み会 24.4%