ごみ清掃員が新型コロナウイルスに感染するリスクを低減させるため、苫小牧市有珠の沢町7の住民有志がごみ出しのマナー徹底を求めるビラを手作りし、地域のごみステーションに張っている。取り組んだのは同町の藤井信正さん(82)と伊藤貞市さん(77)。ごみの収集業務を担う人たちの状況を新聞で知り、今回の活動を始めた。
ビラには、ごみの収集作業が感染リスクと隣り合わせである点を強調した上で、「清掃員の方を守るため、『ゴミ出し』マナーや分別を徹底しましょう」と記した。透明シートで防水加工も施し、5月中旬からごみステーション17基に張り出した。
このステーション17基も実は、藤井さんが建築廃材で製作したもの。屋根や扉が付いた造りでカラス被害も激減させ、まちの美化に貢献したこともある。藤井さんは「感染の不安がある中で、ごみを収集する人たちを少しでも応援したかった」と話している。