白老青年会議所(白老JC)のOBらが地域活性化に向けたビジネス創出の会社を立ち上げ、第1弾として7日、白老町大町に生ラムジンギスカン料理の専門店をオープンさせた。白老では初めての専門店で、運営する株式会社METの鈴木研生(あきなり)社長(41)は「観光客にも喜ばれる店を目指したい」としている。
専門店は大町3の元飲食店の空き店舗を活用し、「生ラムジンギスカン・RAMBNALI(らむなり)」の店名で開業した。カウンター8席、6人用と4人用のテーブル2席を備え、ジンギスカン並(680円)、ラムタン(580円)、生ラム肩ロース(980円)など各種ジンギスカンのメニューを用意。島田和輝店長らスタッフ2人態勢で店を切り盛りする。
店を運営するMETは白老JCのOBで、40代を中心とした町内の若手企業経営者ら13人が共同出資し3月に設立。人口減少の進展でまちの活力喪失が懸念される中、新しいビジネスで雇用を創出して地域活性化につなげる目的で会社を立ち上げた。
生ラムジンギスカン専門店の開業は同社の事業第1弾の位置付けで、鈴木社長は「白老には無かったり、足りなかったりする業態のビジネスで雇用を生み出し、白老をふるさとに持つ若者たちのUターンを促したい」と意気込む。
アイヌ文化復興拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)開業後の観光客の受け入れ環境整備も地域の課題として捉え、鈴木社長は「観光客のほか、スポーツ合宿の誘致に向けても、受け皿となる宿泊施設が足りないなど地域社会にはさまざまな課題が存在している。その解決に向けたビジネスを創出して白老の活性化を図りたい」と言う。
「生ラムジンギスカン・RAMBNALI」の営業時間は午後5時から10時まで。定休日は水曜。電話は0144(82)8877。