むかわ町は10日、コンビニエンスストアのセイコーマートなどを経営するセコマ(本社札幌市)とまちづくり連携、災害に関する協定を結んだ。同日、町役場に併設する産業会館で協定締結式が行われ、竹中喜之町長と同社の赤尾洋昭社長が関係者立ち会いの下、それぞれの協定書にサインした。
まちづくり連携に係る協定内容は、地域ブランドの向上と産業振興への協力や安全・安心、地域との連携を深めた活気あるまちづくりなど。地震や風水害の大規模災害発生時においては、水や食料、生活物資を供給する―としている。同社の自治体との協定締結は、まちづくり連携が21番目、災害は43番目となる。
赤尾社長は「むかわ町の優れたおいしい原料を使って、全国へと広げていきたい」とあいさつ。すでに穂別産のカボチャを使ったアイスクリームを商品として提供するなど「商品開発を強化していきたい」と意欲を示した。
竹中町長は「この協定をきっかけに良き関係を築いていきたい。災害に強く、新たな元気の物語が始まることを期待している」と述べた。また、現在世界中にまん延している新型コロナウイルス感染についても触れ、「終息を図る取り組みと、終息後の胆振東部地震からの復旧復興の加速に共に取り組んでいきたい」と思いを語った。