白老町教育委員会は、新型コロナウイルス対策で小中学校の児童生徒が着けるマスク作りを呼び掛けている。新学期を前に1日から募集に乗り出し、すでに地元や近郊自治体の住民から100枚以上が届けられた。感染拡大の終息の見通しが立たない中、町教委は「子どもたちのために力を貸してほしい」と支援を求めている。
町内の小中学校は7日に始業式、7、8日に入学式を予定している。国内で猛威を振るう新型コロナの感染防止策で、児童生徒のマスク着用などが文部科学省から各学校に求められているものの、品薄で十分に確保できない家庭も少なくない。
このため、町教委は児童生徒用マスク作りの協力を町民に呼び掛けることを発案。町のホームページに掲載したり、公共施設や店舗にチラシを掲示したりして1日から募ったところ、地元をはじめ苫小牧市や室蘭市の住民から2日までに計130枚の善意が届けられたという。
これまでに寄せられたマスクは、ガーゼ生地などを使って作られ、動物や花などのかわいらしい絵柄がプリントされたものも。子どもたちの安全を願って届けられた温かい善意に町教委も「とてもありがい」と感謝する。
募集は今月末まで続け、白老コミセン内の教育委員会、虎杖浜、竹浦、萩野の各公民館を窓口に受け付けている。寸法は小学校の低学年が縦8センチ横12センチ、高学年以上が縦9センチ横14センチ。素材はガーゼなど生地の目が細かい布で、色や柄は問わない。
国内で新型コロナ感染が拡大し、学校でのマスク着用も長期に及ぶと予想される中、町教委は「子どもたちの安心、安全な学校生活のために、家庭で眠っている布地などを使って製作に協力してほしい」と話している。
問い合わせは白老町教委 電話0144(85)2022。