厚真町は、2018年9月に発生した胆振東部地震で被災した町の復旧・復興計画第2期を策定した。「住まい・暮らしの再建」など町民生活の復旧に関係する分野別施策、土砂崩れなど特に被害の大きかった北部地域の整備方針をまとめた内容になっている。
こころの教室やゲートキーパー養成講座、アンケートの実施や生活支援相談員の配置など「自助(住民力)」「互助・共助(地域力)」「公助(行政力)」の考え方に基づいた取り組みを紹介。地震で山腹崩壊が発生するなど特に被害の大きかった幌内や吉野など北部地域については、安全な住まい・宅地の確保や避難路の複線化、コミュニティーの維持に向けた支援、集落支援員の設置などを盛り込んでいる。
復旧・復興計画の期間は今年度から25年度までの7年間。3期に分けて設定しており、第1期は住まいの再建支援を中心に記した内容で昨年11月に策定。町のホームページで掲載しているほか、担当窓口(まちづくり推進課)でも印刷配布する。概要版は今月下旬に全戸配布する。
第3期は、復興に向けた具体的な取り組みとして、中長期的な視点で新たなつながりを活用した関係人口や雇用の創出、防災拠点の強化、震災の記録や記憶の保存・活用、震災遺構の設置検討などについてまとめ、20年度中に策定する。